コラム

企業の認知度を向上させるための方法とは?

Date: 2022.06.02

お客さまとの関係性を測る指標である企業の認知度を向上させることは非常に重要な取り組みの一つとなっています。一方で、どのような施策を行なえば認知度向上につながるのか、お悩みの方も多いのではないでしょうか。今回は、企業が認知度を向上させることの重要性を解説するとともに、その具体的な方法や施策事例をご紹介します。

認知度の意味と重要性

まず、認知度向上を考える上でその意味を正確に理解しておく必要があります。
認知度と同じように使われる言葉で知名度がありますが、認知度と知名度は以下のような意味の違いがあります。

知名度:企業・ブランド・商品・人名などの名前が世に知れ渡っている度合い。
認知度:名前だけでなく、製品や事業内容まで広く知られ、ある程度中身について理解されている状態のこと。

知名度が高くても認知度が低い場合、企業名は知られているが、実際にどのようなことをしている企業かは、具体的に理解されていない状態となります。
したがって、知名度の向上に比例して売上や契約が増えるわけではなく、同時に認知度向上も目指し、どのような事業をしている企業なのかを理解してもらう必要があります。

近年はSNSやWEBの活用が進み、お客さまは日々膨大な情報に触れています。
お客さまに自社のサービスを選んでもらうためには、名前を知られているだけでは不十分であり、具体的な製品情報やサービス内容を理解してもらうことが必要ですので、知名度ではなく、認知度の向上が重要となります。

社名やブランド・製品名を知ってもらうことが第一であり、名前が印象に残るような取り組みもきっかけとしては重要です。
しかし、よりお客さまに選んでもらうためには、「何の会社なのか」「どういうサービスを提供しているのか」を理解してもらうことが重要となります。

企業の認知度を向上させる具体的な方法

では、認知度を向上させるには、どのような方法があるのでしょうか。その具体的な方法をご紹介します。

●Webマーケティングの活用
自社のコーポレートサイトやサービスサイトへの集客強化のためのSEO対策やWeb広告などの手法のほか、SNS投稿やメール配信などが挙げられます。

●展示会の開催、出展
多数の企業が参加する大規模な展示会に出展して、自社のブース中に見込み顧客を誘導してしっかりと丁寧な接客を行うという方法です。企業によっては自社で独自の展示会を開催する方法もあります。

●マス広告などの施策
マス広告とは、マスメディア4媒体である「新聞」「雑誌」「テレビ」「ラジオ」に掲載される広告のことです。このマス広告を利用するほか、タクシーや電車内の交通広告や屋内外のデジタルサイネージなどの広告を利用することもできます。こうした広告は、多くの一般消費者や見込み顧客に対して情報を発信することができます。しかし、一方で発信するコンテンツの内容を慎重に検討しないと単に知名度を上げる取り組みに留まってしまうことがある点で注意が必要です。

●企業ミュージアムの制作
企業ミュージアムとは、企業の歴史や理念、業績、製品・サービスなどのあらゆる企業活動を展示するミュージアムのことです。製品の展示や事業紹介など、詳しく解説することで認知度向上につながります。またリアルな施設に来訪いただくことで、お客さまに製品を実際に手に取ってもらうことやサービスを体験してもらうことができ、自社をより身近に感じてもらうことができます。

認知度向上の施策事例

上記でご紹介した認知度向上の施策のうち、いくつかの手法を実際に実施した事例を3つご紹介します。

●職人の製作工程を動画投稿
あるカメラを製造販売する企業は、YouTubeで職人がカメラを製造する様子を3分ほどの動画で紹介しました。職人技の手元をただ無音で追うシンプルな動画でしたが、実際の製造工程を知り得ないファンを引き付けたのはもちろんのこと、この企業のことをよく知らない一般消費者の間でも話題になり、広く認知度向上につながりました。商品やブランドへのこだわりや魅力も合わせて伝えられた好事例といえます。

●展示会で新サービスを紹介
ある企業は、医療・介護向け新サービスの認知度向上のために、医療・介護者向けの大規模な展示会に出展しました。ブースはどの方向から来た人に対してもアピールできるように、3方向に向けてサービスロゴを掲出。開放的な作りにして、閉塞感なく気軽に閲覧できるようにしました。また通路側の壁面にグラフィックを配置して興味を引き、ブース内の商談席まで誘導する導線に設計しました。
結果、来場者の多くが興味関心を持ち、認知度向上に成功した上に、問い合わせも複数寄せられました。

●企業ミュージアムで「体験」を提供
空調システムを製造販売する企業は、一般的にあまり知られていない空調そのものの仕組みと、空調システムの認知度向上および企業ブランディングのために、体験型の企業ミュージアムを創設しました。
空調の仕組みを紹介するために、空気の流れを映像で可視化したり、来場者が自ら操作して空気を動かしたりすることにより、空気のコントロール方法を周知するなどの手法が取られました。
普段、目に見えない空気や空調を可視化し、体験してもらいながら空調システムや重要性を実感してもらうことができました。
一般消費者だけでなく、業界関係者への認知度向上にもつながりました。

まとめ

お客さまが日々多くの情報に触れる現代において、企業やブランド、製品やサービスの認知度向上は、ただ知ってもらう知名度を向上させるだけでなく、具体的な製品情報やサービス内容を理解し、購買や契約の候補に入れるきっかけとしてもらうために重要です。

認知度向上の方法として、Webマーケティングや広告などの施策をご紹介しましたが、実際に製品やサービスの内容や魅力を伝えることができる企業ミュージアムは、より効果的です。

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